アンチエイジングとは
アンチエイジングとは、直訳すると「抗老化」と日本語で訳されます。
実際には、不老不死を目指すようないかがわしいものではなく、加齢は受け入れつつも
老化には対抗して抑えていこうという考え方です。
もともと老化と加齢は同じような意味で使われていましたが、老化は加齢とは違って、
病気であると定義したことが画期的な考え方でした。
アンチエイジング医療では、主に3つの対策で効果を発揮していくことを考えていきます。
@抗酸化
Aデトックス
Bホルモン補充
上記の3つの療法は、できるだけ健康なうちから体全体の若さを保っていくという
コンセプトで行われます。
基本的に西洋医学では、人間ドックなども一部で利用されていますが、実際に病気に
なってから治療するのがメインです。
しかも特定の病気の部位だけを治療していくというのが、通常の考え方です。
そして医師も自分の専門分野以外では、あまり実践的な知識を持っていないのが
普通です。
そのため深刻な病気の場合は、進行が進んで手遅れになることも多いです。
また治っても人体の他の場所に症状が出たり、後遺症が残ったりと多くの問題を抱えて
います。
東洋医学はその点、まだ病気になる前の未病の段階からその問題点を取り払おうとしたり、
胃の病気だとしても、体全体を診て治療するなど専門化された西洋医学の弱点を補う
部分を持っています。
ただ東洋医学においても、未病や軽い症状のうちに抑えられず、高度な手術や、放射線療法
などの化学療法が必要な重い病気には、弱いという弱点がありました。
アンチエイジング医療は、これらの良い部分を統合しているといえるでしょう。
実際の医療行為は、まずは西洋医学的な機器で体全体を数値でチェックします。
そして病気になる前から、体全体の健康・若さを維持するための療法を継続的に行って
いきます。科学的なデータを見ながら行うので、納得して受診することができます。
もちろん外科的な治療が必要な場合は、西洋医学の病院の受診を勧めています。
それにより全体と部分両方を見ることが可能になっています。
アンチエイジング医療は1990年代から発展しましたが、これからますます盛んになって
くるといえるでしょう。